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銀座の街づくりにかかわっている一人の女性の視点からみたこの15年間の「銀座まちづくり史」とでも。 行政の笑える壁面後退の話し、それと未来都市?を目指す森ビルとの格闘・・・銀座が六本木にならないように期待して。
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読みかけ 表紙カバーは、前の版ではモリスの横顔だった。
著者の名前に惹かれて手にしたのだが(それほど期待せずに)、いやはや物事をこれほどズバッと解剖されるとただ脱帽。 中公文庫の「世界の歴史」で教わったフランス革命理解がズタズタになって現れてくる。 トクヴィルとかもこの視点で読めばまた違って見えることだろう。
イスラーム建築について少し勉強するためのガイドにと思ったのだが字面を追うのが精一杯で、もう少しクルアーン(コーラン)について入門的な書物から始めなくては。いかにイスラーム世界を知らないかと痛感。
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イスラーム建築の慨史を掴めればと思ったのだが、そういった内容ではなかった。多くの実例とイスラーム王朝史とイスラーム建築のデザインと技法がばらばらと登場する。確かに知識はすごいのだろう。西はスペインから東は中国までの地理的範囲とマホメットの時代から現代までの時間。でも、ただ知識が混沌と並べられた感じ。それに加えて文章が稚拙(失礼)で起承転結がない。あるいはまだイスラーム建築史に古典的なものがまだなくて新しくそれが出てくるのを待っている時だからと言えばこの混乱を了承しやすいのだろうか。まとまりのなさは編集者の問題でもあるかもしれない。
昨年から翻訳の始まった警察小説。舞台はナチスが台頭しつつある1920年代後半から1930年代半ばへ。予定では全8冊になるとのことで、翻訳が出終わるのは後6年後か(原作は既に4冊目が出ている)。主人公は血気に走り組織に馴染まない一匹狼。今回はトーキーへという過渡期に起こった殺人事件。当時のベルリンの雰囲気がよく表わされていて面白い。 早く続きを訳してと思うのだが売れっ子翻訳者なので気長に待つしかない。
3.11以降よく使われた「絆」とか「東北にいまだ残っていた共同体が生かされた」とか「コミュニティデザイン」とかいう、うすっぺらな言葉とその活動のたぐいをえぐるようなテキストとそれを描いた知性のぶつかり合い。 「資本とコミュニティ」には「建築家」の活動に対する痛烈な批判も。
どちらかというと、カスティーリヤにくらべてカタルーニャに肩入れしてしまう。オーウェルの「カタロニア賛歌」も遠くあるが、やはり中央に対する地方、自治闘争的な側への判官びいき。読みやすいし新書にしては厚みもあってその分内容もいっぱい詰め込んである。nationとstateについての2ページぐらいの内容は重要、この本の背骨のような話しである。
カントがどのようなところに生れ生きそして死んだのかを知りたくて購入したのだが。内容はドイツが第二次世界大戦で敗北したことによって生じた領土喪失とそこからの難民が主で18世紀カントの生きた時代についてはあまり語られていない。考えてみればカントのケー二ヒスべルグは跡かたもなく破壊されてそこには昔をしのぶ縁(よすが)がないのでは当然かもしれない。ソヴィエトが作ったカリーングラードはコンクリートの味気ない街だという。まあ、スターリンの粛清からは美しい街は生まれようがなかったろう。
同じ作家の前年出版された「深い疵」もよかったがこちらはそれを上回る感じ。安部和重の「ピストルズ」のドイツ語版とすればこんな感じになるかと。田舎の村を支配する地方企業、それにまとわりつく欲深い人間模様。ドイツも日本も同じ、権力には沈黙という追従で答えるのが無難という態度。でもそれに敢然と異議をとなえ行動する人の登場で・・・。
特捜部Qシリーズの2冊目。読んでいるのは文庫版、ポケットミステリでは4冊目まで。デンマークについて知っていることと言えばシド二―オペラハウスの設計者とヤコブセンとルイジアナ美術館ぐらいだったのがこの本によってもう少し生活感のあるデンマークに触れられたような感じがする。シリーズ3作目の文庫版が出るのを期待して。
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昔にあとがきだけ読んで放っておいたのだが最近読み直して(というか読んでみて)スコア的な現実から遊離した学問の問題点、職能の問題、そうした非常に現代的な問題設定の本だということに気付いて示唆を受けた。